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iPhoneの写真から位置情報が漏れる仕組みと、確認・削除・オフにする方法

Mehmet Ali Kısacık · 「秘密のアルバム」開発者 · 2026年7月18日 · 7分で読了

Flatlay of scrabble tiles spelling iPhone next to a smartphone on a marble surface.
Photo by Shotkit on Pexels

この記事のポイント

  • iPhoneで撮った写真にはGPS位置情報がExifとして記録されており、「写真」アプリで情報ボタンをタップするか「マップ」タブから確認できる。
  • 写真ファイルのExif位置情報と、SNSアプリが投稿時に別途付与する位置情報タグは別物であり、両方を個別にオフにする必要がある。
  • 共有シートの「オプション」から「位置情報」をオフにすれば、位置情報メタデータを含まない状態で写真を共有できる。
  • 「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「位置情報サービス」→「カメラ」を「なし」にすると、以後の撮影で位置情報が記録されなくなる。
  • KDDIのTIME&SPACE(2020年3月3日)によれば、2018年に愛知県内でSNS投稿の位置情報などを手がかりに家を選んでいたとされる窃盗グループが検挙された事例が報じられている。
  • 秘密のアルバムに取り込んだ写真・動画・書類・メモは端末内にのみ保存され、クラウドバックアップやアカウント登録は不要。

旅行先やカフェで撮った写真を何気なくSNSに投稿していないだろうか。写真ファイルには撮影日時だけでなく、GPSで取得した緯度経度がExif情報として埋め込まれていることが多い。写り込んだ景色や本人は特定を避けたつもりでも、位置情報が残ったまま共有すれば、自宅や行動範囲が第三者に把握されるリスクがある。ここでは位置情報の確認方法と削除・オフの手順を、実際の被害事例も交えて整理する。

写真に埋め込まれた位置情報を確認する

「写真」アプリで対象の写真を開き、画面を上にスワイプするか情報ボタンをタップすると、撮影場所が地図付きで表示される。まとめて確認したい場合は「コレクション」タブの「マップ」から、位置情報を持つ写真を一覧で見られる(出典:Apple公式サポート)。まず自分のライブラリにどれだけ位置情報付きの写真があるか把握することが、対策の第一歩になる。

一点注意したいのは、写真のExif位置情報と、SNS投稿時にアプリ側が別途付与する位置情報タグは別物だという点だ。Exifを消してもSNSアプリの投稿設定で位置情報がオンになっていれば、投稿ごとに場所が公開されてしまう。両方を個別に確認する必要がある。

共有時に位置情報を含めない、カメラ自体の記録を止める

写真を送るたびに位置情報を消したい場合は、共有シートを開いて「オプション」をタップし、「位置情報」をオフにすればよい。これで位置情報メタデータを含まない状態で共有できる(出典:Apple公式サポート)。LINEやメールで写真を送る前に、この一手間を習慣にしておくと安心だ。

そもそも今後の撮影で位置情報を記録したくないなら、「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「位置情報サービス」→「カメラ」で「なし」を選ぶ。以後の撮影では位置情報が記録されなくなる。位置情報サービス自体を全体でオン・オフする設定もこの画面から可能だ(出典:Apple公式サポート)。ただし地図アプリや「探す」など他の機能にも影響するため、カメラだけを個別に「なし」にする方が現実的な運用になる。

位置情報漏洩が実際に招くリスク

位置情報付きの写真がどこまで危険かは、報道された事例からも見えてくる。KDDIのTIME&SPACEが2020年3月に報じた記事によれば、2018年に愛知県内で、SNSに投稿された写真や情報をもとに「忍び込みやすい家」を選んでいたとされる窃盗グループが検挙されている。一枚の写真だけでなく、位置情報・投稿時間・写り込んだ生活の様子など複数の断片情報を組み合わせて個人や生活パターンを特定する手法は「モザイクアプローチ」と呼ばれ、単体では無害に見える情報でも積み重なるとリスクになりうる(出典:KDDI TIME&SPACE、2020年3月3日)。

こうした事例をどこまで一般化できるかは慎重に見る必要があるが、位置情報付きの写真を無防備に公開しないという基本姿勢は、誰にとっても有効な予防策だ。

位置情報だけでなく「写真そのもの」を隠したい場合

位置情報を消しても、写真の内容自体を家族や友人に見られたくないケースもあるはずだ。iPhoneには「写真」アプリの「非表示」アルバムという機能があり、iOS 16以降ではFace IDでロックできる。ただしこれはiCloud同期される仕組みで、iPhone本体のロック解除と同じFace IDで開くため、端末のロックを知っている人には開かれてしまう可能性がある。

見せたくない写真や動画をもっと隔離したい場合、専用の金庫アプリという選択肢もある。秘密のアルバム - 写真の隠しフォルダ(Secure Folder: Incogni Vault)は、写真・動画・書類・メモを「写真」アプリから取り出し、専用のPINまたはFace ID/Touch IDで守られたプライベート金庫に保管する、iPhone専用の隠しフォルダアプリだ。金庫の内容はすべて端末内にのみ保存され、クラウドバックアップやアカウント登録は不要。開発者側もその中身を見ることはできない。アプリが送信するのはFirebase Analyticsによる匿名の利用状況イベント(どの機能を開いたか、など)のみで、金庫内のコンテンツが送信されることはない。

さらに、誰かにPINの入力を強要されそうな場面のために、別のフェイクPINで無害な写真だけが入ったおとり金庫を開けるおとり金庫機能もある。ホーム画面のアイコンを電卓やカレンダーなど9種類のアプリに見せかける偽装アイコン(ステルスモード)も無料で使える。ただし、偽装アイコンをタップしても本物の電卓として動くわけではなく、開くと金庫のロック画面が表示される点は誤解しないでほしい。不正解のPIN入力を前面カメラで記録する侵入者アラートや侵入者ログ、無制限の取り込み、ウィジェットはIncogni Pro(サブスクリプションまたは買い切りの永久ライセンス)が必要な機能だ。

位置情報の管理と、写真そのものの隔離は別のレイヤーの対策になる。両方を組み合わせることで、写真から漏れる情報を段階的に減らしていける。

よくある質問

自分の写真に位置情報が付いているか、どう確認しますか?

「写真」アプリで写真を開き、上にスワイプするか情報ボタンをタップすると、撮影場所が地図付きで表示されます。まとめて確認したいときは「コレクション」タブの「マップ」から、位置情報を持つ写真を一覧で見られます。

写真を送るときだけ、位置情報を消せますか?

共有シートを開いて「オプション」をタップし、「位置情報」をオフにすれば、位置情報メタデータを含まない状態で共有できます。LINEやメールで写真を送る前の一手間として習慣にしておくと安心です。

そもそもカメラに位置情報を記録させないようにできますか?

「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「位置情報サービス」→「カメラ」で「なし」を選べば、以後の撮影では位置情報が記録されません。地図や「探す」など他の機能に影響しないよう、カメラだけを個別に「なし」にするのが現実的です。

Exifを消しても、SNSで場所が公開されることはありますか?

あります。写真のExif位置情報と、SNSアプリが投稿時に付与する位置情報タグは別物です。Exifを消してもSNS側の位置情報設定がオンなら投稿ごとに場所が公開されるため、両方を個別に確認する必要があります。

位置情報だけでなく、写真の中身そのものを隠したい場合は?

秘密のアルバム - 写真の隠しフォルダ(Secure Folder: Incogni Vault)なら、写真・動画・書類・メモを「写真」アプリの外に出し、専用のPINまたはFace ID/Touch IDでロックできます。取り込んだ内容は端末内にのみ保存され、クラウドにはアップロードされません。

写真を、自分だけのものに。

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