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iOS 26.2の新機能「AirDropコード」とは? 写真を送りすぎない・意図しない相手に送らないための設定
Mehmet Ali Kısacık · 「秘密のアルバム」開発者 · 2026年7月23日 · 8分で読了
iOS 26.2で追加された「AirDropコード」の仕組みと設定方法を解説。写真を誤って知らない相手に送ってしまう・送りすぎてしまうリスクを、送る側の視点から防ぐ方法をまとめました。
AirDropコードとは何か
友人に写真を1枚だけ送るつもりが、選択画面で指がすべって数枚多く選んでしまった——そんな経験はないだろうか。逆に、駅や教室のように似たような端末名が並ぶ場所では、送信先を取り違えるリスクもある。AirDropは「誰が受け取れるか」だけでなく「自分が誰に何を送っているか」にも注意が必要な機能だ。この記事では、iOS 26.2で追加された新機能「AirDropコード」の仕組みと、送る側の立場で気をつけたい「意図しない共有」の防ぎ方を整理する。受信設定そのものの詳しい使い分けは、AirDropで知らない人から写真が届いたらでまとめている。
iOS 26.2(2025年11月以降提供)から、連絡先に登録されていない相手にAirDropでファイルを送ろうとすると、送信者は受信者の画面に表示される6桁のコードを入力しなければ送信できなくなった(MacRumors)。一度コードを入力して認証されると、その相手は30日間「既知の連絡先」として記憶され、以降はコード入力なしでやり取りできる(Six Colors)。この既知の連絡先リストは、設定→一般→AirDrop→「既知のAirDrop連絡先を管理」から確認・削除できる。なお、この機能はiOS 26.2以降の端末同士でのみ動作する。
なぜこの機能が追加されたのか
AirDropは以前から、公共の場で見知らぬ相手に不適切な画像を送りつけられる、いわゆる迷惑行為の温床になりやすいと指摘されてきた(NBC4 Washington)。AirDropコードは、こうした「知らない相手からの一方的な送信」を、受信側の操作なしにブロックしやすくするための仕組みだ。一方で、AirDrop自体が銀行情報を盗んだり公共Wi-Fi経由でファイルを傍受されたりするという話は技術的に正確ではないという指摘もある(Certo Software)。過度に恐れる必要はなく、送受信双方の設定を適切に管理することが現実的な対策になる。
送る側が気をつけたい「意図しない共有」
AirDropコードは「知らない相手から送りつけられる」リスクを減らす機能だが、「自分が送りすぎる・送り間違える」リスクは別に残る。特に注意したいのは次の点だ。
なお、AirDropで一度相手が受信を承認したファイルは、送信側から後で取り消すことはできない。送る前に内容を確認することが、唯一の確実な対策になる。
- 複数選択の見直し: 写真アプリで範囲選択をした直後にAirDropを開くと、意図していない写真まで含まれたままになっていることがある。送信ボタンを押す前に、選択済みのサムネイルを一度数え直す習慣をつけたい。
- 似た端末名の取り違え: 教室やオフィス、家族間など同じ場所に複数のiPhoneがある環境では、初期設定のままの端末名(「〇〇のiPhone」など)が並び、送信先を誤りやすい。自分の端末名を分かりやすいものに変えておくと、相手側も取り違えにくくなる。
- 共有アルバムへの写真の残留: 家族や友人と共有しているアルバムに、本来は個人的な写真を入れたままにしていないか。共有アルバムの参加者は原則としてアルバム内の写真をいつでも閲覧できる。
そもそも「見せない写真」を切り離しておく
選択ミスや送信先の取り違えを完全にゼロにすることは難しい。だからこそ、他人に見せる可能性がある写真とは物理的に別の場所に、本当に見られたくない写真を保管しておくという発想が有効だ。iPhone標準の「非表示」アルバムはFace IDでロックされるが、本体のロック解除と同じ認証を使っているため、本体を開ける相手には中身も見られてしまう(Apple Support)。この点の詳しい比較はAirDropで知らない人から写真が届いたらで扱っている。
こうした前提を踏まえ、写真アプリの通常のライブラリそのものから見せたくない写真を切り離しておきたい人向けに作られたのが、秘密のアルバム - 写真の隠しフォルダ(Secure Folder: Incogni Vault)だ。以降はこの記事内では「秘密のアルバム」と呼ぶ。
秘密のアルバムでできること
秘密のアルバムは写真・動画・書類・メモをPhotosアプリの外に移し、PINまたはFace ID / Touch IDでロックされたプライベート金庫に保管して写真を隠すアプリだ。この金庫用のPINは端末のロック解除パスコードとは別物として設定できる。つまり、たとえ誰かに端末のロックを解除されても、金庫の中身までは開かない構造になっている。写真アプリの通常ライブラリに写真が存在しなければ、AirDropの複数選択で誤って含めてしまうこと自体が起こりようがない。
無料で使える範囲には、金庫本体に加えて2つの機能がある。ひとつは、フェイクPINを入力すると無害な写真だけが並ぶ別の金庫が開く「おとり金庫」。もうひとつは、ホーム画面のアイコンと名前を電卓やカレンダーなど9種類の見た目に変える「ステルスモード」の偽装アイコンだ。ただし正直に書いておくと、偽装アイコンをタップしても本物の電卓として動くわけではなく、開くと金庫のロック画面が表示される。あくまで見た目をカムフラージュする機能だ。
有料のIncogni Proに加入すると、取り込み枚数の上限が外れるほか、侵入者アラートが使えるようになる。これは誤ったPINが入力されるたびにフロントカメラで静かに写真を撮り、日時とともに侵入者ログに記録する機能だ。フラッシュも通知音も出ない。
保管される写真や動画、メモの中身はすべて端末内にのみ保存され、外部のサーバーにアップロードされることはない。アカウント登録も不要だ。アプリの利用状況を把握するための匿名の分析データ(機能を開いた、といった程度の情報)はFirebase Analytics経由で送信されるが、金庫内のコンテンツが含まれることはない。また、クラウドバックアップの仕組みはないため、端末を紛失した場合に開発者側で中身を復元することはできない。大切な写真は自分自身でバックアップを取り、PINも自分で管理しておく必要がある。
おわりに
AirDropコードは、知らない相手から一方的にファイルを送りつけられるリスクを減らしてくれる便利な機能だが、自分が送りすぎる・送り間違えるリスクまではカバーしない。送信前にひと呼吸置いて選択内容を確認する習慣と合わせて、そもそも他人に見せる可能性のある写真とは別の場所に、本当に見せたくない写真を専用の隠しフォルダへ移しておく——設定と保管場所の両方を見直すことで、AirDropをより安心して使えるようになる。
写真を、自分だけのものに。
「秘密のアルバム」はApp Storeで無料。すべて端末内で完結します。