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秘密のアルバムの中身はiCloudバックアップに含まれる?
Mehmet Ali Kısacık · 「秘密のアルバム」開発者 · 2026年8月29日 · 8分で読了
この記事のポイント
- iCloudバックアップとFinderバックアップは、写真アプリに見えない金庫アプリのデータも含めて、端末上のアプリデータを基本的にすべて対象にする。
- iCloudバックアップは通信中も保存中も暗号化されているが、標準設定ではAppleが鍵を保持しており完全なエンドツーエンドではない。高度なデータ保護でその制約を外せる。
- Finderのローカルバックアップは初期設定では暗号化されておらず、共有パソコンでは「ローカルバックアップを暗号化」の有効化が重要になる。
- 設定アプリからiCloudバックアップの対象アプリを個別に確認・除外できる。
- アプリ側のバックアップ除外設定は、Apple自身が絶対的な保証ではないと説明している技術的なガイダンスにすぎない。
- 秘密のアルバムはアプリ自身が金庫データをアップロードすることはないが、ユーザー自身のiPhoneバックアップにはその中身が含まれる。
「金庫アプリに写真を移せば、その写真はもうiPhoneのどこにも痕跡が残らない」と考えている人は多い。実際には、これは半分だけ正しい。写真アプリの中に見えなくなるのは事実だが、iCloudバックアップやFinderのパソコンバックアップという別の経路には残ってしまう可能性がある。iCloudバックアップ 隠しフォルダの関係を正しく理解しておくと、思わぬ勘違いを避けられる。
iCloudバックアップとFinderバックアップは何を保存しているのか
秘密のアルバム - 写真の隠しフォルダ(Secure Folder: Incogni Vault)のように、写真や動画、書類を標準の写真アプリから隠しフォルダへ移動させ、6桁のPINやFace ID/Touch IDでロックするタイプのアプリは、あくまで「アプリ内でどう表示するか」を制御しているにすぎない。iPhone自体が行うバックアップの仕組みには関与していないため、隠しフォルダの中身がそのままバックアップに含まれるケースがある。
Appleの公式サポート情報によれば、iCloudバックアップはダウンロード済みのアプリのデータを含む、端末上のほぼすべてのアプリデータを対象にしている(Apple Support)。すでにiCloud写真やiMessageなど別の場所に同期済みのコンテンツは重複して保存されないが、それ以外のアプリ内データは基本的にバックアップの対象になる。隠しフォルダアプリのようにApple純正のiCloud同期を使わず独自にファイルを管理するアプリの場合、この「同期済みだから除外」という扱いにはならず、通常のアプリデータとしてバックアップの対象になる。
つまり、金庫アプリが写真アプリの外に保存したファイルであっても、それは依然として「そのアプリのデータ」であり、バックアップの対象から自動的に除外されるわけではない。iCloudバックアップと、Mac上のFinderを使ったコンピュータへのバックアップは、どちらも端末単位でデータを保存する並行した方法として案内されている(Apple Support)。
秘密のアルバムについて言えば、金庫データはアプリ自身がどこかにアップロードすることはなく、アカウントもサーバーも存在しない。開発者側が中身を見たり復元したりすることもできない。しかし、ユーザー自身のiPhoneバックアップは別の話だ。iCloudバックアップがオンになっていれば、金庫の中身も他のアプリデータと同様にそのバックアップに含まれる。これは「オンデバイスに保存される」ことと「バックアップに一切残らない」ことが同じ意味ではない、という点を示している。
バックアップの暗号化と、除外設定でできること
iCloudバックアップ自体は、通信中も保存中も暗号化されている。標準的な設定ではAppleが復号のための鍵を保持しており、完全にエンドツーエンドで暗号化されているわけではないが、「高度なデータ保護」を有効にすると、Apple自身もアクセスできない状態にできる(Apple Support)。
一方、Finderを使ったMacへのローカルバックアップは、初期設定では暗号化されていない。共有のパソコンでバックアップを取っている場合、これは見落としがちなリスクになる。「ローカルバックアップを暗号化」をオンにして専用のパスワードを設定しない限り、保存されたパスワードやWi-Fi設定、閲覧履歴、ヘルスデータ、通話履歴などが平文に近い形で残ることになる。ただしFace IDやTouch ID、パスコード自体のデータは暗号化バックアップでも保存されない(Apple Support)。暗号化バックアップのパスワードを忘れると、そのバックアップからは復元できなくなる点も覚えておきたい。
特定のアプリをiCloudバックアップの対象から外したい場合は、次の手順で確認・除外ができる。
アプリ開発者側にも、特定のファイルをバックアップ対象から除外するための技術的な仕組みが用意されている。ただしApple自身がこれを「システムへのガイダンス」であり絶対的な保証ではないと明記している(Apple Developer Documentation)。つまり、あるアプリが除外設定をしていたとしても、それが100%確実にバックアップから漏れないことを保証するものではない。
秘密のアルバムには、アプリ内にクラウドバックアップ機能や、サーバー側でのPINリセットの仕組みはない。端末を紛失した場合、開発者側が金庫の中身を復元することはできないため、大切なデータは自分自身でバックアップを取り、PINも自分で覚えておく必要がある。写真や動画のファイルは端末がロックされている間は保護される仕組みになっているが、これはバックアップの中身がどう扱われるかとは別の話であり、混同しないようにしたい。金庫アプリの中に自分だけが復元できる何らかの独自の暗号化がかかっている、という説明も避けるべきだ。実際には、端末のバックアップという仕組み全体の暗号化ポリシーに委ねられている。
- 「設定」を開き、自分の名前をタップする
- 「iCloud」→「アカウントのストレージを管理」(または「ストレージを管理」)を選ぶ
- 「バックアップ」から対象の端末を選ぶ
- バックアップしたくないアプリのトグルをオフにする
よくある質問
秘密のアルバムに保存した写真は、iCloudバックアップに含まれますか??
含まれる。iCloudバックアップがオンになっている場合、金庫内の写真や動画もほかのアプリデータと同様にバックアップの対象になる。アプリ自体が別途どこかにアップロードしているわけではなく、あくまでiPhoneの標準的なバックアップの仕組みによるものだ。
金庫アプリのデータだけをバックアップから除外できますか??
「設定」→自分の名前→「iCloud」→「アカウントのストレージを管理」→「バックアップ」から対象端末を選び、アプリごとのトグルをオフにすることで除外できる。ただしAppleはこの除外の仕組みを絶対的な保証ではなく、システムへのガイダンスと位置づけている。
FinderでMacにバックアップした場合、金庫の中身は暗号化されますか??
初期設定では暗号化されない。「ローカルバックアップを暗号化」を有効にして専用パスワードを設定しない限り、共有パソコンにバックアップを保存すると内容が読み取られるリスクがある。
Advanced Data Protectionを有効にすると何が変わりますか??
iCloudバックアップを含む多くのデータについて、標準設定ではAppleが保持している復号用の鍵が、Apple自身もアクセスできない状態に切り替わる。金庫の中身を含むバックアップ全体の扱いに関わる設定のため、仕組みを理解した上で有効化を検討するとよい。
PINを忘れた場合、バックアップから金庫の中身を復元できますか??
秘密のアルバムにはサーバー側でのPINリセット機能はなく、開発者が中身を復元することもできない。バックアップに中身が含まれていても、それを開くにはアプリ側のPINやFace IDでの認証が必要になる。
写真を、自分だけのものに。
「秘密のアルバム」はApp Storeで無料。すべて端末内で完結します。